コンセプト

本研究室の紹介をします。
こちらも御覧ください(2019年11月衛生工学シンポジウムでの講演)

50~100年後の人々の生活はどのようなものでしょうか?
現在の我々が暮らしている仕組みは何十年もの前につくられたものです。
現在は、地球規模で様々な問題が生じています。
今のうちから、将来を見越して、新しい暮らしの仕組みを考える必要があります。
その時、物言わぬ3つの弱者と「共生」しなくてはいけません。
1) 環境 2) 発展途上国の人々(共に時代を生きる友人) 3)次世代の人々(子、孫)
すなわち、50年先を見据えた物とエネルギーの「循環」システムのあり方を考えているのが、本研究室です。

地域、ここでは国でも、都道府県でも、市町村でもかまいませんが、地域では①資源や製品を③資金を払って購入し、生産・流通により②製品を外部に売り、④売上げを得て、地域内の生活は成り立っています。その時に、同時に⑤温室効果ガス、排水、排ガス、廃棄物の輩出などの環境負荷が生じています。
本研究室では、地域内で発生する廃棄物や未利用物を、できるだけ地域内で循環利用することによって、外部から購入するエネルギーや飼肥料を節約し、その資金を内部で循環することにより新たな雇用を確保する。と同時に、環境負荷をも削減する、廃棄物等資源の地産地消の仕組みをつくることを目的にしています。

そのためには、
(1) システムズアプローチ:環境問題への実行可能解の提案(問題解決型)
(2) 臨床的な取り組み:現場の地域特性に応じた廃棄物計画論の展開
が必要です。この2つを教育・研究において、修得してもらいたいと考えています。

つまり、廃棄物などの環境問題を、複雑な社会システムとしてとらえ、工学・理学的な手法や社会経済的な手法を用いた総合的アプローチにより解決するという姿勢で研究に取り組んでいる。さらに現場の臨床的な問題を、環境・資源・社会経済制約下で、実践的に解決する研究をしている。